【ゆいまーる/キャリア支援ナレッジ】転職前に済ませたい手続きにおいて、退職代行の利用を考えてみる

こんにちは、株式会社ゆいまーるキャリア支援事業の「キャリリア」第二新卒チームです。
本記事を読んでいる方は、昨今話題の退職代行について興味関心があるかと思います。
退職代行とは、本人に代わって、勤務先との退職手続きを実行するサービスのことです。
今回の記事は退職代行について知りたい方向けに、利用することで考えられるメリット・デメリットに分けて紹介する内容となります。世間で話題にあがる、その理由をみていきましょう。
キャリアチェンジのハードルを下げる?退職代行のメリット

退職代行を利用するメリットは以下が考えられます。
①退職意思を伝える心理的ハードルが下がる
自分で退職意思を伝えることが望ましいですが、そうしたくてもできない事情がある方もいらっしゃるかもしれません。直属の上司や人事担当者に話しづらいと思っている方にとっては、自分の代わりに企業に伝えてもらうことができます。そのため、「辞めると言ったら否定されるかもしれない」といった不安を軽減した状態で手続きを進めることが可能でしょう。
②スピーディーな手続きが可能
自分ではない第三者が手続きを行うことで、職場環境や自分の状況の変化に左右されにくい状態で退職日までの手続きを進めることが出来るでしょう。そのため、自分でやるよりも早く手続きを終えることも考えらます。
「そんなにすぐ辞めることができるのか?」と思う方もいるかもしれませんが、法律では下記のように定義されています。
正社員などのように、あらかじめ契約期間が定められていないときは、労働者は少なく
とも2週間前までに退職届を提出するなど退職の申し出をすれば、法律上はいつでも辞め
ることができます(会社の就業規則に退職手続きが定められている場合はそれに従って
退職の申し出をする必要があります)。
引用:厚労省「知って役立つ労働法」
第二新卒の転職に影響?退職代行のデメリットとは

スムーズな退職に便利な一方で、以下のようなデメリットもあります。
①利用料が高額
多くの退職代行サービスは民間企業や労働組合が行っており、利用料がどんなに安くても1万円以上かかります。依頼の内容によっては、5万円以上の請求になる場合もあるため、実生活に影響のない範囲で依頼することをおすすめします。
参考:労働問題解決ガイド 退職代行サービスの金額相場はいくら?3つの相談先と対応の違いを解説
②場合によって弁護士を通した手続きをする必要がある
退職代行サービスを利用する際の落とし穴として、「退職以外の要望を退職代行業者が実行した時、非弁行為になる恐れがある」ということです。非弁行為とは、弁護士資格のない人が、報酬を得る目的で法律事務を行うことを指します。弁護士法72条で禁止されており、法律違反の対象となります。
例えば、AさんがB社の退職代行を依頼する際、会社を辞めることに関する手続きをB社が対応することは可能です。しかし、過去の残業代の未払い分の請求など、退職とは無関係なことでB社がAさんの代理で手続きをすることは、法律で認められていません。
そのため、退職代行サービスを利用する際は、サポートできる範囲がどれくらいなのかを理解しておく必要があります。
参考:東京弁護士会「退職代行サービスと弁護士法違反」
おわりに

今回は退職代行の利用について、メリットとデメリットの両方の視点から見ていきました。
2000年代に入ってからサービスとして世の中に出始めたと言われているため真新しいものではないですが、ここ5年以内で見聞きする機会が多くなってきたのには、今回紹介したメリットである、心理的ハードルを下げたり、スピーディーな対応を活用したいと考えている人が増えてきたということかもしれません。
自分のキャリアを描いた時に、転職も退職も、自分に合った手続きの方法とタイミングでやると良いかと思います。
株式会社ゆいまーるのキャリア支援事業「キャリリア」では、今すぐに転職を希望するご相談はもちろん、今後のキャリアの方向性を決めたいというカジュアルな相談まで幅広く対応しております。まずはお気軽に、お問い合わせください。
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【株式会社ゆいまーる(社長:島袋尚美)】
『若者のエンパワーメントを通じて、日本を元気に』を理念に、Itoop(ITコンサルティング)、JUNGLE BREWERY(クラフトビール)、Carellia(キャリア支援)など複数事業を展開。
HP▷ http://yuima-ru-tokyo.com/
【社長の経歴】
島袋尚美(Shimabukuro Naomi)
沖縄出身。筑波大学卒業後、システムエンジニアとして証券会社に入社。
日本IBMに転職し、ダブルワークで立ち上げの準備を開始。
28歳で独立、2016年に株式会社ゆいまーるを設立。
その後国際結婚を経て、現在は子育てをしながらママ社長として、複数の事業を手掛ける。