【ゆいまーる/キャリア支援ナレッジ】日本と海外の働き方の違いについて
こんにちは、株式会社ゆいまーるキャリア支援事業の「キャリリア」第二新卒チームです。
昨今、注目を浴びてる働き方改革についてですが、日本と海外の働き方には、文化や社会的な背景から生まれる多くの違いがあります。
それぞれの国や地域での働き方には特徴があり、日本の働き方と海外の働き方を比較することで、働く環境や価値観の違いが浮き彫りになります。
そこで、日本と海外の働き方にはどんな違いがあるのかを紹介します。
日本と海外の働き方の違い
1. 労働時間と仕事へのコミットメント
日本では長時間労働が一般的で、「過労死」という言葉が存在するほど、働きすぎが社会問題となっています。
多くの企業では定時を過ぎても残業が当たり前の文化が根付いており、特に大企業や伝統的な業界では、遅くまで働くことが自己犠牲や責任感の表れと見なされることもあります。
一方、欧米諸国では労働時間が厳格に管理されていることが多く、労働法が厳しく定められています。
たとえば、ヨーロッパの多くの国では週35〜40時間労働が標準であり、労働時間を厳守する文化があります。
フランスでは「ワークライフバランス」を重視し、ドイツでは効率的に働いて定時で帰ることが推奨されます。
また、休暇取得が推奨されており、年間の有給休暇取得率も日本よりはるかに高いです。
2. 企業への忠誠心と転職文化
日本の企業では、終身雇用と年功序列がかつての標準的な働き方でした。
企業に長期間勤め、定年まで同じ会社で正社員として働くことが一般的とされてきましたが、近年は転職が増加しているとはいえ、依然として一つの企業に忠誠を誓う文化が強く残っています。
従業員は会社のために全力を尽くすことが期待され、社内での昇進や評価も年次に基づくことが多いです。
これに対して、欧米諸国やその他の海外では、キャリアアップのために転職することが一般的です。
アメリカでは、
「転職はキャリアの一環」として捉えられており、スキルを磨きながらキャリアを発展させるために定期的に職を変えることが推奨される場合があります。
成果主義が一般的で、仕事の成果やスキルが昇進や報酬に反映されやすい環境です。
3. チームワークと個人主義
日本の職場文化は、チームワークと協調性を重視します。
集団の調和を大切にし、意思決定には多くの人々の意見を取り入れる傾向があります。
会議では全員の合意を取ることが重要視され、リーダーシップも集団の一員としての役割を強調します。
このため、意思決定に時間がかかることがあります。
一方、アメリカや欧州では個人主義が強調され、個人の能力や意見が尊重される傾向があります。
特にアメリカでは、自己主張や独自の意見を持つことが評価され、リーダーシップも個々の決断力や成果に基づきます。個人の裁量で業務を進めることが奨励されており、チームプレーよりも個人の成果が強く評価される場合があります。
4. 福利厚生と休暇制度
日本では福利厚生が充実している企業が多く、住宅手当や通勤手当、社員食堂、健康診断などが提供されることがあります。
しかし、休暇を積極的に取得しにくいという問題もあります。
有給休暇は法的に保障されていますが、取得率は低く、特に長期休暇を取ることに対しての心理的なハードルが高い傾向があります。
一方で海外の中でも、特にヨーロッパでは長期休暇がしっかりと保障され、取得が奨励されています。
例えば、フランスでは年間5週間以上の有給休暇が法的に保障されており、夏休みには2〜3週間の休暇を取ることが一般的です。
また、福利厚生も労働者の生活を重視する視点から整備されています。
5. リモートワークと柔軟な働き方
コロナ禍を経て日本でもリモートワークが増えましたが、根強い対面文化や監視体制により、まだ柔軟な働き方が浸透しているとは言えません。
多くの企業ではリモートワークが一時的な措置とされ、再びオフィス出勤を求める動きもあります。
一方、アメリカや欧州の多くの国では、リモートワークや柔軟な勤務形態が広く受け入れられ、パンデミック後も恒久的な制度として残っています。
フレックスタイム制や成果主義を基にした働き方が普及しており、ワークライフバランスを重視する傾向が強いです。
日本での働き方の変化
これらの違いを理解することで、日本と海外の働き方の特徴や、どのような点に焦点を当てて改善できるかが見えてきます。
日本の働き方は、大きく変化しつつあります。
従来の「長時間労働」「終身雇用」「年功序列」といった特徴が少しずつ見直され、柔軟で効率的な働き方への転換が進んでいます。
特に、労働環境や働き方改革に関する社会的な議論や法改正が後押しし、企業や従業員の意識も変わり始めています。
まとめ
日本の働き方は、従来の慣習から抜け出し、より柔軟で多様な働き方へと変化しています。
政府の働き方改革やパンデミックによる社会変化を背景に、リモートワークや副業、フレックスタイム制などが広まり、ワークライフバランスの向上が図られています。
これらの変化は、従業員の満足度や生産性の向上に貢献し、今後もさらに進化していくと考えられます。
過去から現代、そしてこの先どのように変化していくのかも気になるところです。
柔軟に対応していく適応能力を私自身、身につけていきます。
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【株式会社ゆいまーる(社長:島袋尚美)】
『若者のエンパワーメントを通じて、日本を元気に』を理念に、Itoop(ITコンサルティング)、JUNGLE BREWERY(クラフトビール)、Carellia(キャリア支援)など複数事業を展開。
HP▷http://yuima-ru-tokyo.com/
【社長の経歴】
島袋尚美(Shimabukuro Naomi)
沖縄出身。筑波大学卒業後、システムエンジニアとして証券会社に入社。
日本IBMに転職し、ダブルワークで立ち上げの準備を開始。
28歳で独立、2016年に株式会社ゆいまーるを設立。
その後国際結婚を経て、現在は子育てをしながらママ社長として、複数の事業を手掛ける。