【ゆいまーる/キャリア支援ナレッジ】SDGsの観点からキャリアを考える!男女の育休制度の今


こんにちは、株式会社ゆいまーるキャリア支援事業の「キャリリア」第二新卒チームです。

みなさんは、ご自身のキャリアを考える上で、結婚や出産、育児についても考えていますか。キャリア形成において、仕事の内容だけではなく、働き方やライフスタイルについても、しっかり描くことで、よりよい転職ができます。
また、SDGsへの取り組み具合は、企業選びの指標にしているという方も増えてきているようです。

働き方の中で、今日は育児休業制度(いわゆる育休)がテーマです。
育児休業制度は、子育てと仕事の両立を支援するために設けられた制度であり、日本においても多くの企業が導入しています。しかし、男女での取得率の違いや、それに伴う課題が依然として存在しています。
今回は、男女の育児休業制度の現状と課題について、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

ずばり、男女の育児休業取得率はどれくらい違うの?


まず、男女の育児休業取得率の現状を見てみましょう。厚生労働省のデータによれば、2022年度の女性の育児休業取得率は約83%と高水準を維持しています。一方で、男性の取得率は約14%にとどまっており、女性と比べて大幅に低い状況です。この男女間の取得率の差は、育児と仕事の両立における課題を浮き彫りにしています。

女性の高い取得率は、育児休業制度が主に女性向けに設計されていることを反映しています。多くの企業では、出産後の女性社員の育児休業取得を推奨し、育児と仕事の両立を支援するための施策を講じています。しかし、男性の育児休業取得に対する理解やサポートは十分ではなく、依然として多くの企業で課題となっています。

男性の育児休業取得が少ない理由は、職場の風土と経済的な不安が大きい


男性の育児休業取得が進まない背景には、いくつかの障壁が存在します。まず、職場の文化や風土が大きな壁となっています。多くの職場では、男性が長期間の休業を取ることに対する理解が十分でなく、育児休業を申請することがキャリアに悪影響を及ぼすとの懸念が根強いです。また、上司や同僚からの圧力や期待も、男性が育児休業をためらう要因となっています。

次に、家庭内での役割分担も影響しています。伝統的な性別役割分担の意識が残る中で、育児は主に女性が担うべきとの考えが依然として強いことが多く、男性が育児休業を取ることに対する家族内の理解や協力が得られにくい場合があります。特に、世代間での意識の違いが顕著であり、親世代からのプレッシャーも少なくありません。

さらに、育児休業中の経済的な不安も大きな課題です。育児休業給付金は収入の一部を補填するものの、全額補償されるわけではなく、家計に与える影響を考慮すると、特に単一収入の家庭では休業に踏み切りにくい状況があります。このような経済的な制約が、男性の育児休業取得を妨げる一因となっています。

男性が育児休業をとりやすい社会にするには


男性の育児休業取得を促進するためには、制度のさらなる改善と社会全体の意識改革が必要です。以下にいくつかの具体的な対策を提案します。

まず、育児休業制度の周知徹底と職場文化の改善が不可欠です。企業は、育児休業を奨励するための研修やセミナーを実施し、全従業員が制度の重要性と利点を理解するように努めるべきです。また、上司や同僚からのサポート体制を強化し、育児休業を取得しやすい職場環境を整備することが求められます。

次に、経済的支援の充実が必要です。育児休業給付金の支給額や支給期間の拡大を検討し、家計への負担を軽減することで、男性も安心して育児休業を取得できるようにすることが重要です。これにより、家庭内の役割分担が見直され、男性の育児参加が進むでしょう。

さらに、社会全体の意識改革が求められます。教育やメディアを通じて、育児は男女共同の責任であるとのメッセージを広め、性別にとらわれない柔軟な働き方を推進することが重要です。また、政府や地方自治体がリーダーシップを発揮し、男性の育児参加を積極的に支援する施策を展開することも効果的です。

育児休業制度の充実と男性の育児参加が進むことで、労働者のワークライフバランスが改善され、子供の成長環境がより良いものとなるでしょう。さらに、男女平等の実現や家庭内の絆の強化にも寄与することが期待されます。今後も、育児休業制度の発展と社会の意識改革を通じて、すべての家庭が育児を楽しみながら過ごせる環境を築いていくことが重要です。

JAXAでは、SDGsの目標8(働きがいも経済成長も)を実現すべく、育児する職員が子育てと仕事を両立できる働き易い職場環境等を整備し、職員のディーセントワークの実現に向けた取組を推進することを目指している、としています。

https://sdgs.jaxa.jp/article/detail/5.html

おわりに

育児休業制度は、仕事と育児の両立を支援するための重要な制度です。しかし、男女間での取得率の差や、男性が育児休業を取得する際の障壁など、解決すべき課題が多く存在します。制度の改善と社会全体の意識改革を通じて、男女ともに育児休業を取得しやすい環境を整えることが求められます。これにより、すべての家庭が育児を楽しみながら過ごせる未来が実現することを期待しています。

これからのキャリアをお考えのみなさんへ、考える一つの材料になりましたでしょうか。
週刊東洋経済では、「SDGs 日本を代表する500社」というものを発表していますので、企業選びに活用してみるのもいいかもしれません。
仕事内容だけでなく、広い視野でキャリアを考えて選択していきましょう。

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【株式会社ゆいまーる(社長:島袋尚美)】
『若者のエンパワーメントを通じて、日本を元気に』を理念に、Itoop(ITコンサルティング)、JUNGLE BREWERY(クラフトビール)、Carellia(キャリア支援)など複数事業を展開。
HP▷http://yuima-ru-tokyo.com/

社長の経歴】
島袋尚美(Shimabukuro Naomi)
沖縄出身。筑波大学卒業後、システムエンジニアとして証券会社に入社。
日本IBMに転職し、ダブルワークで立ち上げの準備を開始。
28歳で独立、2016年に株式会社ゆいまーるを設立。
その後国際結婚を経て、現在は子育てをしながらママ社長として、複数の事業を手掛ける。

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